first.aid(応急手当)

 
心臓発作
 心臓発作は、我が国の死因の高順位を占める病気です。心臓発作は、短時間で状態が悪化し致命的 になる危険性がありますので、一刻も早く専門医のいる医療機関で診療を受けさせます。
 症状
 ・痛みが、胸または胃の上の方から始まり、時には首の左側、左肩、左腕にかけて広がる。
 ・顔色が蒼白になり、唇、皮膚、爪の色も青黒くなり(チアノーゼ)、冷や汗をかく。
 ・胸を押さえてうずくまるか、パタッと倒れる。
 ・あえいだり呼吸困難になる。  ・強い痛みにより死に対する恐怖感を覚える。
手当
 ○直ちに119番通報します。
 ○意識があるときは、座った姿勢を摂らせて深呼吸をさせます。
 ○傷病者が医師から服用を指示された薬を持ち、それを自分で服用できない時は介助します。
脳卒中
 脳の中またはそのちかくの血管が突然破れたり、血管の中に血の塊がなどができて脳の血液循環が 悪くなると、急激に意識障害や運動障害などを起こします。このような病気を脳卒中といいます。脳卒中は 我が国の死因の高順位をしめる病気です。
 最も多く起こるのは、動脈硬化で狭くなっている脳の動脈 の一部に血の塊(脳血栓)ができ、そこから血流が悪くなり、その部分の脳は活動できなくなってしまう 脳梗塞です。
 脳出血は高血圧などのため、脳の血管が破れて脳の中や表面に出血がおこります。特に 脳の表面で血管が破れて出血が広がるのをクモ膜下出血といいい、原因の多くは瘤状に膨らんだ脳の動脈 (脳動脈瘤)の一部が破れて出血することです。
 脳卒中も短時間で状態が悪化し致命的になる危険性 があるので、一刻も早く専門医のいる医療機関で診療を受けさせます。
症状
 ・突然のしびれや脱力
 ・突然の混乱 ・会話不能
 ・突然の歩行困難、めまい、平行失調  ・突然の激しい頭痛 ・呼吸が不規則になったり、重症では呼吸が止まる
 ・顔色は赤くなる場合もあり、青くなる場合もある
 手当
 ○直ちに119番通報をします
 ○全身特に頭を打って いないか、よくしらべます
 心身共に安静にします
 ○水平に寝かせ、毛布などで保温をします
 熱中症
 高温、多湿、風が弱い、輻射熱があるなどの環境では、体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も不十分となり、体内の水分や塩分バランスが崩れるなど、体温や体液の調整機能が破綻する。このことが原因で起こる症状を熱中症という。死に至る危険性のある病態だが、予防の方法を知っていれば防げる。
 熱中症の症状
 「暑熱環境に晒された」という条件が明らかで、熱痙攣、熱失神、または熱疲労の症状があれば熱中症の疑いがある。熱痙攣は全身の痙攣ではなく「筋肉のこむらがえり」、熱失神は「立ちくらみ」。熱疲労は、全身の倦怠感や脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢などが見られる状態。また、気温が低く、湿度が高い場合は、体温が低くても同様の症状がみられる場合がある。
 熱中症の分類
 重症度は、「具体的な治療の必要性」の観点から、Ⅰ度(現場で応急手当で対応できる。軽症)。Ⅱ度(病院への搬送を必要とする中等症)、Ⅲ度(入院して集中治療の必要性がある。重症)、に分類される。特に意識がないなどの意識障害の疑いがある場合には、全てⅢ度(重症)に分類し、絶対に見逃さないように注意する。
 手当
 ○出来るだけ早く風通しの良い日陰や、冷房の効いた室内などに避難させる。
 ○本人が楽な体位にするが、顔面が蒼白で脈が弱い場合は、足を高くした体位にする。
 ○衣服を脱がせて、体から熱の放散を助ける。
 ○意識があり吐き気や嘔吐などが無ければ、水分を補給させる。スポーツドリンクまたは薄い食塩水がよい。
 ○意識がなく、普段通りの呼吸がない場合は、一次救命処置を行う。
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