誌上講習(寝たきりを防ぐ親切心)

 1日3回 寝たきりを防ぐ行動とは?
 寝たきりを防ぐために重要なことの1つは、体内の炎症を抑えることです。
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校のスティーブ・コール教授の研究によると、 「人に親切な行動」を1日3回1ヶ月間行った人では、体内の炎症を促す遺伝子の働きが抑えられることが分かりました。この実験では、週におよそ90分間(1日およそ13分間)他人への親切行為をしたと推定されています。
 コール教授は「日々の行動次第で、炎症を促す遺伝子の働き方(発現)を変えることができる」といいます。
 孤独が炎症を進めて健康を害する!?
 イギリスでは、今年1月、孤独担当大臣が誕生しました。今世界中で「孤独の健康影響」が深刻に受け止められています。
 例えばロンドン大学の研究では、50歳以上の男女6500人の「人とのつながり」を調べ、7年間追跡を行ったところ、人とのつながりが少ないグループの方が死亡率が高いことが分かりました。また「人とのつながりが少ない」と「体内の炎症が高まる」ことも分かってきたのです。この様な研究結果を受けて、イギリスでは「孤独撲滅キャンペーン」を展開。テレビCMやポスターなどを通して孤独が健康に悪影響を及ぼすことが訴えられています。
 世界が証明した「健康寿命 最強の条件」
 世界的にインパクトを与えたのが、アメリカで発表された148研究(対象者およそ30万人)をメタ解析した研究結果です。長 生きに影響を与える要因を調べたところ、肥満解消、運動、禁煙よりも「人とのつながり」が長生きへの影響力が高いことが分かったのです。日本の研究でも、「人とのつながり」が「運動」よりも寝たきりの危険度を下げることが明らかになってきています。
[親切の語源・由来]
 親切というと人の世話をする、喜んでもらうというのに、なぜ親を切るのでしょうか?知っていました、調べてみました。その結果以下のことが分かりました。
 親切は、「親を切る」という意味ではありません。 「親」は「親しい」「身近に接する」という意味で、「切」は刃物をじかに当てるように「身近である」「行き届く」という意味があります。 つまり、身近に寄り添い、行き届くようにすることが「親切」の意味なのです。
 木の上に立って見る親心・・・「親」の字の成り立ちです。わが子の安否を気づかう、切ないまでの親心が表現されています。 「親」の漢字には、立ち木に立って見るの他に「ぴったり合う」という意味もあるのだそうです。その証拠に、「親近」という言葉は相互の息が「ぴったり合う」の意味を含み、「親和」という語は両者の相性が「ぴったり合う」の意味を持っています。 「親密」とかもありましたね。
  中国語では「接吻」と同じ意味の「親吻」という語もあるそうで、二人の唇を「ぴったり合わせる」の意味で「親」を使っていると言います。
 一方「切」には、刃物をじかに当てるように「身近である」「行き届く」といった意味があるのだそうです。 例えば「確切」、「切実」など・・・
 よって「親切」は、「身近に寄り添い行き届くようにすること」の意味となり更に「相手の要望をできるだけ満足させるさま」となり、相手の願い通りしてあげる、相手の要望とぴったり合うようにしてあげるという意味となるそうです。 「親切」にはグレードがあるってことを皆さんはご存知ですか?より思い入れが深く切実であることを意味すれば「深切」。さらに当て字としては「心切」という漢字もあるそうです。
 あなたが人に親切をしたときのことを思い浮かべてみてください。きっと、温かくていい気分になったはずです。 このときに生まれる「いい気分」こそ、ストレスを解消し、健康を守るカギになります。 「いい気分」の正体は、“オキシトシン”です。親切をしたり、人とつながりを感じると分泌される神経物質で、医学界が注目し、各メディアも続々紹介を始めています。 “幸せ物質”とも呼ばれるオキシトシンには、次のような効果があります。 ・思考がポジティブになる
・人との絆を感じ、幸せ感が得られる
・血管、心臓によい
・消化器のはたらきがよくなる
 ……などなど、あなたの健康に「いいことずくめ」!
 人に親切にする。それはただの自己満足などではない。自分も他人も健全な影響を受ける。そして親切にすればするほど、うつ病も治る・・・。
 親切にするとなんとなく気持ちいいなというのは誰にでもあると思いますが、それがなぜ身体にいいのかが医学的にしっかり書かれています。良い行いをすることで幸せ物質「オキシトシン」が分泌される。
 効果は、1.人への親近感、信頼感が増す 2.ストレスが消え、幸福感を得られる 3.血圧の上昇を抑える 4.心臓の機能をよくする 5.長寿になる、などで万病の予防・改善になる。 感謝したり人に親切にしているときは、脳波がα波かθ波になるので自然治癒力が高まり病気が治りやすいそうです。
 オキシトシンとは
「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」とも呼ばれるホルモンです。「飼い主と犬が触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という筑波大学の研究チームによる論文が、アメリカ「サイエンス」誌に掲載され、世界で話題になったのが今年の4月。このニュースは新聞でも一斉に報道され、「オキシトシン」という言葉が広く流布したそうです。
 人と人との肉体的接触や、簡単なボディタッチでも分泌されるというこのオキシトシン。IT革命の副作用で、「現実(リアル)=オフライン」でのふれ合いの機会がどんどん減少して、触れるものといえば「キーボードかスマホ画面」という、21世紀ニュータイプなわれわれ現代人は、明らかに「オキシトシン」不足になりやすい状況にいます。
ストレスを癒して心身の健康をつかみ取り、幸せな未来へと歩み出すためにも分泌させない手はないでしょう。
オキシトシンの驚くべき効果
 「オキシトシン」とは、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味の言葉が語源のように、古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとし広く知られていました。
 しかし近年、オキシトシンの研究が急ピッチで進み、その驚くべき“神秘の力”が注目されるようになりました。ここ1,2年の間に「オキシトシン」という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか?
 「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など、数々の異名を持つこのホルモン、分泌されると私たちに以下のような効果をもたらしてくれるといいます。
 ・幸せな気分になる
 ・脳。心が癒され、ストレスが緩和する
 ・不安や恐怖心が減少する
 ・他者への信頼の気持ちが増す
 ・社交的となり人と関わりたいという好奇心が強まる
 ・親密な人間関係を結ぼうという気持ちが高まる
 ・学習意欲と記憶力向上
 ・心臓の機能を上げる
 ・感染予防につながる
 どうやってオキシトシンを出すか?
 ではこのオキシトシン、どうやって分泌させることができるの?オキシトシンの出し方を知ることは、まさに「無敵の自己治癒力」をマスターすることになります。オキシトシンは、家族や夫婦関係、他者とのスキンシップや信頼関係に大変深く関係するホルモンです。したがって、「配偶者や恋人がいる場合」「配偶者や恋人がいない場合」「家族も友達もいない場合」に別けて、その分泌方法を確認しましょう。
 配偶者や恋人がいる場合のオキシトシンを分泌させる方法  ・触れ合う/スキンシップ
 ・マッサージ
 ・見つめ合う
 ・抱擁・ハグ
 ・キス
 ・愛撫
・性行為
 これで健康が保てるなら夫婦も家庭も円満言うことなし。
 配偶者や恋人がいない場合のオキシトシンを分泌させる方法
 ・スキンシップ(同性でもOK)  ・家族団らん
 ・友達と食事する
 ・友達とカラオケに行く
 ・おしゃべり
 同性の友達でもいいから、とにかく一緒に遊んで、心を開いて、楽しめばオキシトシンは分泌されるといいます。誰かのためにプレゼントしたり、料理を作ることもよいそうです。
 家族や友人知人への信頼の心、人と人との絆の美しさを再確認してオキシトシンを分泌させれば、社交性や好奇心もグングン高まっていくでしょう。そうすれば自然と、恋愛観ども高まるのでは。
 恋人がいないからとふさぎ込むことなく、人と交わって前向きに幸せを感じなさい。そうすれば、恋人との出会いを引き寄せることができるでしょうーー。オキシトシンは私たちにそう教えてくれているのです。
家族も友達もいない場合のオキシトシンを分泌させる方法
 「自分、かなり真性な孤独なんですが・・気の毒に?」という方々。さまざまな原因によって孤立してしまい、心を許して付き合える友人知人が現状いない、という状況にある人びとも多くいることでしょう。しかし、孤立状態を打破できないでいる人びとでも、オキトシンを分泌することは可能なのです。
オキシトシンを分泌させる方法
 ・感動する
 ・感情を素直に表す
 ・親切を心がける
 ・思いやりの気持ちを呼び覚ます
 ・哺乳類(特に犬がよい)とスキンシップ
 漫画でもアニメでもいいのです。自分の心がパッと弾けるような体験を繰り返せば、オキシトシンは分泌されるといいます。そして、「ステキ!」「カワイイ!」「カッコいい!」「シビれた!」「感動した!」という感情を、抑えることなく開放して、自分が体験した感情をさらに大きく、大げさに味わいましょう、ということです。その繰り返しで感受性はどんどん高まっていくでしょう。
 また、例えばコンビニに行って買物をして家に帰る、というあまりにありふれた日常にも、オキシトシン分泌に繋がる「きっかけ」が潜んでいることがあります。ちょっとしたタイミングで、見知らぬ他人に道を譲ったり、ドアを開けてあげたり「ありがとうございます」「ごちそうさまです」というような言葉を使うように心がけるだけでも、オキシトシンの分泌に繋がるのです。
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